2018年にフリーランスとして在宅ワークを始めた私ですが、2019年度は初めての青色申告による確定申告をすることになりました。
実際いざ帳簿を入力しようとすると、何から手を付けてよいものか…
今回は、私のような「フリーランス・確定申告初心者さん」向けに、帳簿入力方法について解説していきたいと思います!
※主にパソコンを使った仕事をする方向けの内容です(在宅事務、ライティング、アフィリエイトなど…)
今回はフリーランスの収入についてまとめていきます。
目次から、知りたい項目に飛んでくださいね。
ちなみに、帳簿の入力は【会計ソフトfreee(フリー)】を使って説明しています。

もくじ
収入を入力する前に、確認すべきこと
帳簿入力というのは、あなたが仕事をする上で発生した「収入」や「支出」をそれぞれの項目(以下科目といいます)に分けて入力することです。
あなたの収入は何によるものですか?
私の収入は「在宅経理」と「ブログ運営」による収入です。
最初に確認しなければならないのは、この収入がどの科目にあたるのか?ということ。
収入を帳簿に入力するために、あなたの収入の性質を理解しておきましょう。
収入には「事業所得」と「雑所得」の2種類あった!
事業所得とは、農業、漁業、製造業、卸売業、小売業、サービス業その他の事業を営んでいる人のその事業から生ずる所得をいいます。
国税庁HPより引用
簡単に言えば、あなたがメインでお金を得ている仕事=事業になります。
事業所得=事業で得た総収入-必要経費 です。
事業所得(収入)の入力に使う科目は主に2種類!
- 売上高…メインの仕事から得られる収入
- 雑収入…メインの仕事に付随して得られる収入(例:お店に自動販売機を設置した際の手数料収入、Googleアドセンスのデポジット入金 など)
では雑所得はどうでしょうか?
雑所得とは、他の9種類の所得のいずれにも当たらない所得をいい、公的年金等、非営業用貸金の利子、著述家や作家以外の人が受ける原稿料や印税、講演料や放送謝金などが該当します。
国税庁HPより引用
ちなみに「他の9種類の所得」というのは、利子所得・配当所得・不動産所得・事業所得・給与所得・退職所得・山林所得・譲渡所得・一時所得です。
雑所得のイメージはそれだけで生計を立てるつもりがないものといったところでしょうか。
雑所得となるものは、事業所得とちょっと性質が異なり、帳簿への入力は不要となります。
事業所得同様、必要経費を差し引くことができますが、こちらは確定申告時に別途申告するという手順になります。
帳簿入力不要とはいえ、申告の対象ですので正しい金額を把握しておくことが必要です。
雑収入と雑所得の違いや青色申告との関係についてはこちらのサイトがとても詳しく解説しています。
改めまして、あなたの収入は「事業所得」ですか?「雑所得」ですか?確認できたでしょうか?
【体験談】ブログ初心者で収入が少ない…これは何所得?!
ここで新人ブロガーの私の体験談を紹介させてください。
私と同じように、「何か新しいことを始めたけど全然収入に繋がっていない人」の参考になればと思います。
私の収入は「在宅経理」と「ブログ運営」による収入で、現在メインの仕事は在宅経理になっています。
一方「ブログ運営」は現在半年くらいの運営で、収入は数千円という悲しいもの…
とはいえ今後も続けて、いずれは在宅経理同様収入を伸ばしていきたい!
とやる気まんまんなわけです。
私にとっては立派な事業なわけです。
でもこんな数千円の収入で事業収入っていえるのかな?
という疑問が湧いたので税務署の相談センターに電話して聞いてみたのですが、やっぱりここは判断が難しいんですって。
事業としてやっていきたい思いがあっても収入が追い付いていないとなると、それは「趣味の範囲」というような位置づけになる可能性が高いらしいです。
空いた時間のお小遣い稼ぎのような。
実際は税務署の判断によるので、電話相談で「こうです」と決められるものではないのですが。
ただ、今後収入が増えてきたら事業所得として申告していくことはできるそうです。
ブログの収入が増えてくる→ブログに割く時間も増えてくる→それに伴い経費も増えてくる
→これってもう、事業でしょ?みたいに説明できるから。
そもそもなんで事業所得にしたいのか、といえば、ずばり雑所得よりも事業所得にした方が青色申告の特典が受けられてお得だからということになります。
青色申告については国税庁HPを参考にしてくださいね。
逆に言えば、お得だからこそ税務署側もチェックしますよね。
もし税務調査ということになれば、「むやみに事業所得にしていないか」というところは突かれるポイントかと思います。
事業所得に認められなかった場合は修正申告など面倒なことが待っているので、ここはしっかり確認しましょう。
とはいえ自信がないからとりあえず雑所得に…というのももったいない話です。
気になる方はぜひ一度管轄の税務署に相談してみてくださいね。
会計ソフトに収入を入力してみよう!
それでは、ここからは実際に事業所得を【会計ソフトfreee(フリー)】に入力していきたいと思います!
月ごとの収入がわかる資料を揃えておきましょう
例として、2019年1月分の売上高を入力していきますね。
Freeeで売上高や雑収入を入力する方法
ログイン後の画面はこちらです。

左上の「取引」にカーソルを合わせるとメニューが出てくるので、「取引の一覧・登録」をクリックします。
取引入力画面がこちらです。

①~⑨を入力していきます。
- 「収入」を選択
- 決済:「未決済」を選択→「期日」という欄が出てくるので、「入金予定日」を入力
- 口座:②で「未決済」を選択すると消えるため、入力不要
- 発生日:作業月の最終日を入力
- 勘定科目:売上高と入力(※1)
- 金額:税込売上高を入力
- 取引先:取引先を入力(※2)
- 品目・部門・メモタグ:必要があれば入力。(ハンドメイド作家とライターを兼業しているなど、事業が2つ以上あれば「部門」登録して管理しておくとそれぞれの部門において売上がどれくらいあったかなど集計することができます。)
- 備考:〇月分など入れておくとわかりやすいです。
※1

勘定科目入力欄をクリックするとガイドが出てくるので、それに従ってクリックしてもOKです!
※2

取引先を登録しておくと、どこから報酬を受け取ったか取引先別に売上を把握できるので便利です。
取引先入力欄に直接入力すると、新規登録も簡単にできますよ!

ショートカットは入れなくても良いですが、上の例だと「ざい」と入力するだけですぐに「在宅らいふ㈱」が出てくるので便利になります。

入力ができたら「収入を登録」をクリックすると、登録されたものが下の欄に反映されます。
これで売上高の入力は完了です。
Freeeで税区分を変更する方法(グーグルアドセンスによる事業所得がある人向け)
グーグルアドセンスの収益は課税対象外、「不課税」になるので注意しましょう!
グーグルアドセンスの取引に関してはこちらの記事を参考にしました。

消費税のコードを変更したい場合は「詳細登録」から変更できます。

「税区分」をクリックすると、消費税コードがずらっと…ここから「不課税」を選択しましょう。

これでOKです!
Freeeで入力したものをコピーする方法
それでは同様に、2019年2月分の売上を入力していきましょう。

取引の一覧より、先ほど入力した取引をクリックして詳細を見てみましょう。
「コピー」というところをクリックします。

こちらがコピーの画面です。別の窓が開きますね。
赤枠部分を編集して、2月バージョンを作ります。

入力したら、左上の「保存」をクリックして完了です。
簡単ですね!
これを12月分まで、入力していきます。
Freeeで売上の入金を入力する方法
最後に、売上金の入金を反映させます。

コピーの時同様、取引の一覧より編集したい取引をクリックすると、下に明細が出てきます。
ここで「+決済を登録」というところをクリックします。

入金元口座:自分の口座に入金したのであれば「プライベート資金」を選択。事業用に専用口座を作った人は、口座登録をした銀行を選択。
決済日:入金予定日が記載されているが、予定日と異なった場合は手入力
入金金額:実際に入金した金額を入力
※振込手数料が差し引かれて入金した場合

入金金額欄には実際入金額を入力して、「支払手数料として登録する」にチェックをした状態で登録すればOK!

決済登録が反映されました。
「仕訳形式プレビュー」では、今までの仕訳の流れが確認できますよ。
【会計ソフトfreee(フリー)】
のすごいところは、空欄に必要事項を入力しただけで、気づけば仕訳処理が完了しちゃうところなのです。
同様に12月分までの決済登録をします。
これで収入部分の入力は完了です!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
在宅ワークで初めての確定申告をする方向けに【会計ソフトfreee(フリー)】を使って基本的な帳簿入力方法をお伝えしてきました。
売上の帳簿入力のポイントをまとめてみます。
- 自分の収入が「事業所得」なのか「雑所得」なのかを確認する。
- 発生日は作業した月の最終日とする
「事業所得となるのか」という部分は、わかりにくい場合もあるので税務署に問い合わせてみるのも良いかもしれませんね。
参考になりましたら嬉しいです。
