友人に誘われて、「AD-LIVE ZERO」というお芝居を観てきました。
最初に話を聞いたときは、「ふーん」という感じでそんなに興味もなかったのですが(すいません)、ライブビューイングで気軽に行けそうだし参加してみることに。
AD-LIVE ZEROとはざっくり言えば、人気の声優さんによる1時間ほどのアドリブ中心のお芝居なのですが、舞台の設定やキャラクター、演出などは全てくじ引きで直前に決まるというもの。
今回は、申し訳ないほどに予備知識なく(出演者の方たちを知らなかったのです)参加してみた人間のライブレポ、感想などを綴ってみたいと思います。
※ネタバレも含まれますので、内容を知りたくないという方は以下ご欄にならないようお気をつけください。
9/22・AD-LIVE ZERO幕張国際研修センター昼公演
私が参加したのは、2019/9/22幕張で開催された昼公演のライブビューイングで、会場は池袋のシネマ・ロサという映画館です。
メインキャストは寺島拓篤さんと豊永利行さんで、演出も手掛けるキャストとして鈴村健一さん、森久保祥太郎さんが出演されていました。
13:30ちょうどに開演し、最初に演出を手掛ける鈴村さんと森久保さんからちょっとした説明タイムが。
- 2時間前にくじ引きで設定等が決まったこと
- オチやキャストの名前、演出内容について
ここで先にオチや出てくる演出内容についてネタバレするんですよね。
観ている人は、どうやってそのオチに持っていくのか、演出がどこでぶっこまれるのかということをニヤニヤしながら待つという仕組みです。
ちなみにオチは「お金をばらまく」だったと思います。笑
演出は「怪奇現象が起こる」「ゾンビ化する」「ガスが充満する」「反復横跳びを10回する」「いったんお茶を飲む」「5秒間相手を見つめる」など様々。
出演者だけが見られるモニターに映し出されているようでした。
この時点でメインキャストの2名は
- 寺島さん→アニメ関連商品店・ナニメイト店長:結婚願望が強く面倒見が良い
- 豊永さん→自分の名前を忘れている人:死にたがり
みたいなキャラクター設定でこれはお互いに知っている情報だったと思うのですが、
裏設定(プライバシー)というものもあって、
- 寺島さん→死神
- 豊永さん→もう死んでいる人
だったんです。
これは観客だけでなくメインキャスト2人がお互いに知らない状態で物語が進んでいくんです。
ここに、演出側のベテランチームが
- 鈴村さん→ナニメイトの社長
- 森久保さん→死神の上司
として絡んでいくんですよね。
この設定もメインキャストの2名は知らないわけで。
だから本当に手探り状態!すごい頭フル回転演劇なのでした。
そして終了後は振り返りタイム。
プライバシーの内容や演出がどこで出てきたかわかりますかー?
みたいなことをワイワイと。
お疲れさま感が半端なかったっす。
絶対、今日のお酒は美味しいですよねー!
いやぁ、ほんとにお疲れさまでした。
AD-LIVE ZEROのここがすごかった!
とにかく聞き取りやすい!
一番感動したのは、やはり声優さん!声が良いんですよね。
そして活舌も良いから、本当に聞き取りやすくて。
昔お笑いライブとかよく行っていたのですが、早口でしゃべると聞き取れなかったりすることも多いんですよね。
そうすると、面白さがちょっと減っちゃう。もったいない。
っていうことが全くなかったのがすごい。
プロってすごい!って感動しました。
1時間のアドリブ芝居、成立させるのがすごい!
失礼なことを書いてしまいますが、最初にアドリブ芝居と聞いたときに、
なんか内輪的なノリでハプニングにまかせてアタフタしたりする様子で主に笑いを取ったりするんじゃないかと思っていたのですよ。(ほんとに失礼しました…)
でもそんなことはありませんでした。
もうね、出演者のカバンの中からどんどん「このセリフを使え」っていう指令の紙が出てくるんです。
演出の指示も見えないところでどんどん出てくるんです。
それに対してフルスイングでバット振りまくっていく感じが、かっこよかったのです。
途中で、「あれ?この人死んでるのか?死んでないのか?」とかわからなくなっちゃうんですけどね。
後からよくよく考えるとおかしい?ということも出てきちゃうんですけどね。
それはもう、現場のスピード感とかにまかせて、行っちゃえ的な…。
でも、グダグダすることがなく、なんというか、みなさんの技術と全力な姿勢でちゃんと1時間のお芝居として成立しているのがすごいなと思ったのでした。
さいごに
今日は初めての体験をさせてもらって、誘ってくれた友達に感謝です。
AD-LIVEは今年で11年目らしいです。
こんな大変なこと、大好きじゃないと続けられないよなぁと総合プロデューサーの鈴村さんの熱い気持ちを感じたのでした。
森久保さんの死神の上司が丹下段平みたいだったのが個人的にツボでした。
そして舞台で輝いていたメインキャストのお二人は同年代!
私も頑張らなければー!(勝手に)
どうでもいいのですが、カーテンコールのときに演者さんが一番かっこよく見えるのはなんでだろう…。